KY(危険予知)活動の進め方 4ラウンド法をやさしく解説
建設現場の朝は、ラジオ体操と朝礼、そしてKYミーティングから始まることが多いです。KYは「危険予知」の頭文字。その日の作業にどんな危険があるかをみんなで考え、対策を決めてから作業に入るための活動です。
定番の進め方「4ラウンド法」
危険予知訓練(KYT)の進め方として広く知られているのが「4ラウンド法」です。作業の場面を描いたイラストや、その日の作業内容をもとに、次の4つの段階で話し合います。
第1ラウンド「どんな危険がひそんでいるか」
場面を見て、考えられる危険を自由に出し合います。「〜なので、〜して、〜になる」という形で、原因と起こりうる事故をセットで言うのがポイントです。
第2ラウンド「これが危険のポイントだ」
出てきた危険の中から、特に重要なものを選んで絞り込みます。
第3ラウンド「あなたならどうする」
絞り込んだ危険に対して、具体的で実行できる対策を出し合います。
第4ラウンド「私たちはこうする」
対策の中から、全員で取り組む行動目標を決め、「〜を〜して、〜しよう ヨシ!」のように唱和します。
形だけにしないためのコツ
毎日同じような作業が続くと、KYが「いつもの言葉を読み上げるだけ」になってしまいがちです。その日の天気、作業場所の変化、新しく入った人がいるかなど、昨日との違いに目を向けると、新しい危険に気づきやすくなります。
また、ベテランだけが話して若手が黙っている状態では、せっかくの話し合いの意味が薄れてしまいます。若手から先に意見を言ってもらう、イラストを使ってクイズのように進めるなど、全員が参加できる工夫も効果的です。
一人KYも大切
朝のミーティングで決めた対策も、作業の途中で状況が変われば見直しが必要です。急に雨が降ってきた、予定になかった作業を頼まれた、隣で別の業者が作業を始めた。そんなときは、作業に入る前に「どんな危険があるか」を一人でも短く考える「一人KY」が役に立ちます。ほんの数秒立ち止まって考える習慣が、けがを防ぐ大きな力になります。
指差し呼称もセットで
KYで決めたことを作業中に実行するために、多くの現場で取り入れられているのが「指差し呼称」です。対象を指で差し、「〇〇ヨシ!」と声に出して確認することで、見落としや思い込みによるミスを減らす効果があるとされています。
1日1問で、危険に気づく目を育てる
危険に気づく力は、いろいろな場面を見て経験を積むほど伸びていきます。当サイトの「KY一枚一答」は、現場のイラストから危険を1つ見つけるクイズです。「今日の1問」は全員に同じ問題が出るので、朝礼でみんなで答えを考える使い方もおすすめです。