「ゴーヘイ」「スラー」クレーンの合図と玉掛けのきほん
建設現場でクレーンが動いているとき、「ゴーヘイ!」「スラー!」という声を耳にしたことはありませんか。これはクレーンの運転士に動きを伝える合図の言葉です。
よく使われる合図の言葉
「ゴーヘイ」は荷を巻き上げる合図、「スラー」は巻き下げる合図として使われます。そのほか、少しだけ動かすときの「チョイ」、止めるときの「ストップ」なども現場でよく聞く言葉です。言葉と一緒に、手の動きや笛で合図を送ることもあります。
こうした言い回しは地域や会社によって少しずつ違うことがあります。大切なのは、その現場で使う合図をあらかじめ決めて、関係者全員が同じ意味で理解していることです。
合図を出すのは決められた1人
クレーン作業では、合図の方法を決め、合図を出す人(合図者)を指名することが定められています。何人もがばらばらに合図を出すと、運転士がどの指示に従えばいいのかわからなくなり、事故につながるからです。運転士は、指名された合図者の合図に従って操作します。
玉掛けには資格が必要
クレーンのフックに荷を掛けたり外したりする作業を「玉掛け」といいます。つり上げ荷重が1トン以上のクレーンで玉掛けを行うには玉掛け技能講習の修了が、1トン未満の場合は特別教育の受講が必要です。荷の重さや重心を見きわめ、ワイヤロープやスリングを正しく選んで掛ける、経験と知識が求められる仕事です。
吊り荷の下には絶対に入らない
クレーン作業でもっとも大切なルールの一つが、「吊り荷の下に入らない」ことです。ワイヤが外れたり切れたりすれば、荷は真下に落ちてきます。また、揺れている荷を手で直接止めようとするのも危険です。荷の向きを変えたいときは、介錯ロープを使って離れた位置から誘導します。
作業前の打ち合わせが事故を防ぐ
クレーン作業の前には、吊る荷の重さや形、吊り上げる場所と下ろす場所、通る経路、立入禁止にする範囲などを関係者で確認します。強い風が吹いているときは荷が大きく揺れるため、作業を中止する判断も必要です。運転士から見えない位置に荷を下ろすような場合は、合図者が運転士から見える場所に立ち、無線などを使って確実に合図を伝えます。
ゲームで合図の雰囲気を
当サイトの「ゴーヘイ!現場クレーン」は、揺れる吊り荷をタイミングよく切り離して積み上げていくゲームです。実際のクレーン作業はゲームのように一人ではできず、運転士、合図者、玉掛け者がチームで動いています。ゲームを遊びながら、現場の合図の雰囲気を感じてもらえたらうれしいです。
※この記事は一般的な内容をまとめたものです。実際の作業では、法令や各現場のルールに従ってください。